オススメ本のご紹介16 『君主論 マキャベリ』投稿者:林大祐

新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)

新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO)

経営者や政治家さんとかに読まれている(らしい)超有名な古典。ん〜難しかった!というのも外国の本を読んだときによく感じる、日本語訳の不自然さに「???」という文章が多かったのです。


単に私の読解力がないだけかもしれません。だけどそんななかにも500年前に書いたとは思えないくらい現代に通じる金言がたっぷり。リーダーになる人や会社を作る人だけでなく人とのコミュニケーションのとりかたやどういった心構えで毎日を生きるかなど人生の真理が書かれています。


心にピンと来た言葉をいくつか。
「運命は人生の半分をきめるがあとの半分は人間にゆだねる」
人は、慎重であるよりは果断に進むほうがよい。」
「愛されるより、恐れられるほうが安全だ。」
けちの評判を恐れるな。大事業はけちの手によってなされる。」
「決断を撤回するな。」

「時代や状況の変化に応じて、方法を変えよ。」
「冷酷だという評判を気にかけるな。」



ほかにもいろいろありますがどの言葉にも多様な解釈の仕方があると思います。「冷酷だという評判を気にかけるな」も、そのままとればひどい人間のように見えますが本では、一国の君主たるもの時に一部の人間を犠牲にする冷酷な決断をできないようでは国民全体を傷つけ国を滅ぼすというように書いてあります。そして自分の力を示すためにも必要に応じて残酷にならなければいけないらしいです。嫌われ者になるくらいの覚悟をもたなければ人の上には立てないんですねぇ。もっと自分が成長してから読んだらまた違うものが見えてくるかもしれません。